リバースオブグローリーでのネクロ(ローテ)のカード評価と想定デッキ
6/27に実装されるリバースオブグローリーでついにアーカスがローテ落ちということで、ネクロマンサーは新たな戦術を求められることに。
そこでこのブログでは新カードの評価と共に想定されるデッキタイプについて考察していきたい。
新カード評価
ブロンズ
秀才の死神・ミーノ
1コスト1/1(3/3)
【進化前】
ラストワード 自分の墓場を+1する。
ファンファーレ エンハンス 7;+5/+5して、自分の墓場を+3する。
【進化後】
ラストワード 自分の墓場を+1する。
スカルビーストにエンハンスがついた代わりに体力が1になったフォロワー。来期のネクロは今まで以上に墓場の要求値が高いとはいえ、低コス帯には優秀なカードが多くあり、それらを押しのけてまで採用するかというと疑問。ネクロにもそろそろ1コス1/2フォロワー頼む。
グレートレッサーマミー
2コスト2/2(4/4)
【進化前】
効果なし
【進化後】
進化時 自分の場に他のフォロワーがいるなら、ネクロマンス 8;自分の他のフォロワー1体は疾走 を持つ。
ゼ ル 再 来
とはいえゼルが強かったのはPPブーストして進化権を残したまま大型フォロワーに疾走を付与できたからであり、そもそもローテ環境でネクロに走らすフォロワーいるの?という感じなのでもうお前が走れ。
フェリとのコンボが一見強そうではあるが10ターン目までにネクロが進化権を残せたためしがないのでほぼ不可能。仮に進化権を残せたとしても真実の宣告のバフが乗ったゴーレムをはじめとした大型守護の突破は難しい。
機械鋸の死運び
3コスト1/1(3/3) 機械
【進化前】
ラストワード ランダムな相手のフォロワー1体を破壊する。
【進化後】
進化前と同じ能力。
よろめく不死者を思わせる効果。スタッツが下がった代わりに自爆特攻ができるようになった。このカードを3コス払って出して進化権を使って処理するくらいなら4コス確定除去1ドローのエンジェルシュートのほうがよっぽど強い。不死者が強かったのは4ターン目で不死者+デーモンイーターができたからというのもある。
真価はコスト踏み倒しによる召喚にあるだろう。同じく今弾追加されるティティにはこのカードを出せと書いてある。しかし3コス帯にはフラン、カムラと優秀なフォロワーも多く、このカード確定とする構築は勿体ない気も。また機械であるため機械軸に加える場合は注意が必要だ。
ボーンバースト
5コストスペル
スケルトン3体を出す。
相手のフォロワー1体に「自分の場のスケルトンの数」と同じダメージ。
このカード1枚で4枚分の墓場を稼ぎながら場を処理し3面展開をすることができる。
ちなみにケルベロスは1枚で3枚分の墓場を稼ぎ総スタッツ6/6の3面展開をして場を処理しダメージを与え回復し進化時効果も持つ。
シルバー
アイアンツールドクター
2コスト2/2(4/4) 機械
【進化前】
守護
ファンファーレ ネクロマンス 6;このバトル中に破壊された、コスト最大の自分の機械・フォロワーと同名のフォロワー1枚を手札に加える。(コスト最大のフォロワーが複数あるなら、その中からランダムに1枚)
【進化後】
守護
冥河の導き手が機械になって守護が付いたバージョン。2/2守護は普通に優秀なので今後のミッドレンジネクロで2コス枠の汎用フォロワーとなる可能性あり。現状はフェリ、レディグレイ、死の夢を押しのけるほどのパワーはない。「〇〇で盤面埋めてみた!」みたいなネタデッキのパーツに酷使されるに100ペリカ。
ただ次環境では疾走カードの活躍が想像されるため安易にダメージを通させないためにも相手の切り札が飛んでくるターンに合わせて守護を展開することが求められるので対面次第ではあり・・・?ないです。
呪殺現場
4コストアミュレット
カウントダウン 2
自分のターン終了時、ランダムな自分のフォロワー1体とランダムな相手のフォロワー1体を破壊する。
2t死の夢の少女→胡蝶の夢→呪殺現場という流れで出せば相手の盤面を制圧できる。(処理順がゴースト消滅が最後であれば)
タイミングをずらしたランダム除去のため相手の展開に圧力をかけることもでき、ロイヤルの様々な潜伏カードもとれる。
機械鋸の死運びとあわせることでかつての不死者アサシンのような動きも可能。次環境は序盤からスタッツがやけくそで高いフォロワーが多いため、それらを無視して墓場を消費せず破壊できるのは強み。胡蝶の夢と合わせた場合は盤面圧迫に気を付けたい。
冥守の祈祷師・ティティ
7コスト1/9(3/11)
【進化前】
守護
ファンファーレ 葬送 したなら、コスト3のフォロワーをランダムに1枚とコスト1のフォロワーをランダムに1枚、自分のデッキから場に出す。
【進化後】
守護
ツボツボかよ
葬送があるとはいえ単純な総スタッツで言えば最大5/14の展開力。(3/3と1/2が出た場合)グレモリーやギルネリーゼに備えるもよし、墓場稼ぎによしとかなり見た目もいやらしいフォロワー。今までのネクロはノーガード戦法だったため、2/2守護やこういった防御的なカードが増えるのは他クラスからすればとても厄介なことは間違いない。
ネクロは中盤からの多面展開に優れたカードが多く存在するため場を枯らさず保ち続けいかにフェリまでつなげるかが重要になってくる。その戦術においてこのカードはとても重要な役割を果たしてくれると期待。
デメリットとしてはフランを採用した際にパワーが落ちてしまうことが想定されてしまう点とデッキ構築にやや制限をかけてしまう2点。
ゴールド
ソウルストリーム
7コストスペル
自分のリーダーは「このターン終了時、ゾンビを場が上限枚数になるまで出す」を持つ。
エンハンス 9; それぞれ名前の異なるネクロマンサー・フォロワーをランダムに1枚ずつ、自分のデッキから場が上限枚数になるまで出し、それらすべてを破壊する。
このカードは7コスと9コスで大きく効果が異なる。
7コスの場合、ゾンビを場に出すのは「ターン終了時」である。タイミングに注意したい。4体以上出せば一応コスト以上の働きは果たす。しかし確実に盤面ロックとなるため、ウィッチ相手等だと利用されてしまうことも。また試合終盤であるため簡単にAoEで処理されるとその後のプランが崩れてしまう。(あえて打たせるというのもひとつ)逆に言えば処理されなければ一気に打点が稼げるチャンスでもあるため7コスでの打ちどころは多く存在しそう。
エンハンスをフルに活かす場合は専用構築が求められる。冥府デッキにおいてはこのカードでいっきに墓地を稼げるためほぼ確実に冥府を起動できるだろう。ただ、9ターン目の起動だと遅すぎる点、ハデスを確実に破壊するためにはネクロフォロワーの採用枚数が限られる点などを考慮するとソウルストリーム頼りのみでは勝てない。とどめの一撃にふさわしいカード。
冥守の継承者・カムラ
3コスト3/3(3/3)
【進化前】
ファンファーレ エンハンス 6;「このフォロワーはEPを消費せず進化できる」を持つ。(1ターンに1体しか進化できない制限はある)
【進化後】
疾走
攻撃時 相手のリーダーを攻撃したなら、リアニメイト 4
実現度は低いが10ターン目にこのカード1枚から11点を出すことが可能。(アイシャ直接召喚、カムラエンハンス召喚、リアニメイトでアイシャ召喚、進化 ネクロマンス合計24)
10ターン目に限らずともアイシャとのコンボが非常に強力な1枚。6ターン目に出し7ターン目のバフターンに備えるもよし。効果自体はネクロマンスを消費しない点も安心。もはや3コス3/3メリット効果もち程度では驚かなくなった環境が恐ろしい。
ピン差しから3積みまで様々な役割を果たしてくれそうな1枚。
レジェンド
冥界神・ハデス
12コスト6/6(8/8)
【進化前】
アクセラレート 6;お互いのフォロワーすべてに3ダメージ。冥府への道1つを出す。コスト7の、アクセラレート を持たない冥界神・ハデス1枚をデッキに加える。
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ラストワード 冥府への道1つを出す。自分の墓場を+6する。
【進化後】
ラストワード 冥府への道1つを出す。自分の墓場を+6する。
全体3点アクセラレートと冥府を出しつつ墓場を肥やす効果。専用構築にする必要はあるがソウルストリーム、暴食の女帝の存在もあり最果てよりも安定して起動することができそう。このカード自身にも墓場を増やす効果があるため恐らくソウルコア1枚あれば7〜8ターン目には1枚、ソウルストリームで2枚目の起動が望めるはず。
しかし来期は強力なアミュレットが多くのクラスで存在するためエンジェルシュートなどの対策が多く講じられることだろう。おそらく勝ち筋は冥府に頼ることになるのでそれをメタられると苦しいものとなる。(堕天がそこまで採用されることがなかったので今回も採用されないと予想)また、新アイシャとはとても相性が悪い。
6コスアクセラレートとして見た場合、ネクロ待望のAoEスペルとなる。中盤に使えるAoEがネクロは少ないため貴重な戦術となることだろう。また場にいる自分のフォロワー次第では大きくアドを稼ぐことも可能。
化け物どもがうじゃうじゃと巣食うことが予想される次環境ではマナ通りの素直な盤面勝負などしている暇がなさそうなので恐らくこのアーキタイプが最も注目されるのではないかと予想。
冥守の頂点・アイシャ
4コスト4/4(4/4)
【進化前】
直接召喚 自分のターン開始時、自分の墓場が16枚以上なら、このカードを1枚、自分のデッキから場に出す。その後、自分の墓場を-8する。
自分の他のフォロワーが相手のリーダーへ攻撃してダメージを与えたとき、このフォロワーが攻撃していない状態なら、ネクロマンス 8;進化する。
【進化後】
疾走
必殺
ネクロ初となる直接召喚。しかしコストはとても重く、効果を最大限活かすには16の墓場を必要とする。また、自身で召喚のタイミングを図ることも難しい。
とはいえソウルコアを使えば5ターン目辺りで出すことも可能。中盤に出てくる4/4は大きな脅威となりうる。
フェリとのコンボが相性良く思えるが、ちょうど10ターン目にアイシャを狙って出すことは難しく、仮に9、10ターン目と連続で出した場合進化に要する墓場が足りない恐れが大いにある。フィニッシャーというよりはフィニッシャーに対してパスを出すような存在となりうる。
必殺をもっているため盤面処理の役割も担える。
採用枚数は個性が出そう。どの枚数でも一定の活躍は望めそうな一枚。
デッキタイプ
次環境で見られるであろうデッキタイプをいくつか予想してみる。
ハデス採用型
ハデスからの冥府への道を勝ち筋とした構築。ソウルストリームのためにネクロフォロワーの数を絞るとかなり構築に制限がかかるため絞っていない。
ソウルストリームで確定で出せない代わりに暴食の女帝を採用し、6tハデス、7t暴食の女帝のムーブを実現させたい。
盤面を意識しながら墓場を貯めると以下のようになる。( )内は合計
1t ユーノ(2)
2t 2コスフォロワー(3)
3t ソウルコア(13)※フォロワーの進化後増加
4t ボーンドローン(16)
5t ケルベロス(19)
6t ハデスアクセラレート(20)
7t 暴食の女帝(28)
おそらく平均8~9tに起動できるペースであると予想できる。多少のテンポロスを許容してでも1tでも早い起動が求められる。ソウルコア連打で最速6t起動もできるが、それが許されるほど甘い環境ではないように思う。
似たようなタイプのリーシェナが強力なのはその単体性能以上に、盤面処理能力に長けたデッキ構築があってこそであった。ソウルコアのテンポロスを返しながら耐える戦術は非常に厳しいものとなるだろう。
ミッドレンジ型
アーカスが担っていた役割をアイシャカムラが引き継ぎ、従来通りギルネリーゼを隠しながらフェリフィニッシュを狙う構築でアイシャが10tに出ればバフなしでOTK可能。しかし8~9t目に出てプランが崩壊することは多々あることと推測される。
序中盤にかけてのカードもビックソウルハンター以外はローテ落ちしていないためそのまま続投。ニコラは破壊回数を稼ぐことが難しいため不採用。
機械軸に関してはほとんど構築が変わらないため省略
新環境のネクロは事前評価ではやや不遇といったところ。(他クラスが強すぎる)しかし特に注目されている復讐ヴァンプやエイラビショップはキーカード(セクシーヴァンパイア、エイラ)への依存度が尋常ではないので引けなかった際の下振れ度も大きい印象。ヴァンプにはドロソがたくさんあっても手札がちぐはぐになることがあるのは蝙蝠ヴァンプで経験済みである。
新環境ではアーカスを置く義務がないので、これを引かなければ成り立たない!といったカードがないミッドレンジ型は比較的自由に安定して動けそう。ロイヤルの劣化版じゃん
結局のところは始まってみないと分からないので、冥府ネクロがTier1でナーフされるとここで予言しておきます。当たったら焼肉おごってください。
この記事の内容がが新環境に向けて何かのきっかけになれば幸いです